小野妹子とヨーコ

講師の控室、いまは端境期でだれもいません。私だけ、2次試験対策の作文とグループワークの演習で呼び出されます。控室の壁は棚になっていて、辞書やら過去問集やらが並んでいます。それぞれの講師の私物の参考書もあります。
そのなかに「日本史1問1答」というものが。これ、急に歴史の講師を頼まれた若い人のものでしょう。わかるわー、その気持ち。私も歴史の講師が大学の助教授になって、急に「今期の歴史をやってくれ」と言われたとき、ビックリしたから。
次の人がくるまで、面白いことやってやれ、と思ってチャ—チルの「回顧録」を紹介したり、荷風の「断腸亭日記」や塚本隆の短歌を読んだりしました。かなり受けたみたいで、「次もやってくれ」ていわれたけど、二匹目のドジョウはいない、と断りました。
で、その先生も専門外なのでかなりご苦労のことでしょう、と問題集をペラペラ。すると、小野妹子の解説に「子孫はオノ・ヨーコ」て、ありました。えーー、そんなこと、ま、根拠があるから書いたのでしょうが、そうなのかな。
オノ・ヨーコは、かなり名家の出、とは知っていましたが、そうですか、小野妹子の子孫ですか。子どもの頃、小野妹子は女と思ってました。そう思っていた子は多いのじゃないかしら。で、オノ・ヨーコの写真を見て、男性と思ってました。
なぜなら、鳥打帽を被って大きなサングラスをして、ジーンズにジャンパーを羽織った姿は、当時は男のファッションでしたから。いまでいうユニセックスファッションのはしりですね。先祖も子孫も、ユニセックスの先取りです。血ですかね。