花金の行方

金曜日を早じまいして、消費をアップさせる、というプレミアムフライデーが始まります。残業問題もカタがつかないのに、と思いますが、それとこれは、別なのでしょうね。それで思い出したのが、大昔のワインの広告です。
「金曜日は花買ってパン買ってワインを買って帰ります」というコマーシャルソングを、子供心によく覚えています。「週末には嫁さんと飯食ってワインを飲んで語ります」週休2日制になって「花金」と呼ばれたころです。
が、最後に「ああシンド」と来るのですね。妻とお酒を飲んで語るのは、しんどいことなんです。なにも残業する必要もないのに会社にいつまでも居る人は、家に居場所がない人、と友人が言ってました。
そんなお父さん、金曜、どうするのでしょう。昔のお父さんたちは、地域の碁会所にいたり、夏の夕方は長椅子みたいなのを道端に出して、そこで将棋を打ったりしてましたね。居場所がないのは、老人だけじゃないのですね。
会社を早く退けて、気軽に立ち寄れて英気を養えるような場所。それぞれの趣味や嗜好に合ったスペースを、たくさん作ってあげられたらいいな。と思っていたら、イオン葛西店に、囲碁や将棋、卓球を自由に楽しめるコーナーがあるのですって。
無料で、高齢者の孤独を何とかしたい、と始めたとか。ミニコンサートもできるのだそうです。是非、行ってみたいです。cm-caching.com

小野妹子とヨーコ

講師の控室、いまは端境期でだれもいません。私だけ、2次試験対策の作文とグループワークの演習で呼び出されます。控室の壁は棚になっていて、辞書やら過去問集やらが並んでいます。それぞれの講師の私物の参考書もあります。
そのなかに「日本史1問1答」というものが。これ、急に歴史の講師を頼まれた若い人のものでしょう。わかるわー、その気持ち。私も歴史の講師が大学の助教授になって、急に「今期の歴史をやってくれ」と言われたとき、ビックリしたから。
次の人がくるまで、面白いことやってやれ、と思ってチャ—チルの「回顧録」を紹介したり、荷風の「断腸亭日記」や塚本隆の短歌を読んだりしました。かなり受けたみたいで、「次もやってくれ」ていわれたけど、二匹目のドジョウはいない、と断りました。
で、その先生も専門外なのでかなりご苦労のことでしょう、と問題集をペラペラ。すると、小野妹子の解説に「子孫はオノ・ヨーコ」て、ありました。えーー、そんなこと、ま、根拠があるから書いたのでしょうが、そうなのかな。
オノ・ヨーコは、かなり名家の出、とは知っていましたが、そうですか、小野妹子の子孫ですか。子どもの頃、小野妹子は女と思ってました。そう思っていた子は多いのじゃないかしら。で、オノ・ヨーコの写真を見て、男性と思ってました。
なぜなら、鳥打帽を被って大きなサングラスをして、ジーンズにジャンパーを羽織った姿は、当時は男のファッションでしたから。いまでいうユニセックスファッションのはしりですね。先祖も子孫も、ユニセックスの先取りです。血ですかね。

七人の小人とおじさん

家の北側はお風呂、洗面所、台所です。お隣にとっては南側になります。隣家はとても敷地が広いので、その奥の建物との間にいろいろな木が植えてあって、顔を洗いながら、見るのが楽しみです。
春には、梅、馬酔木。夏近くなると都忘れ、アマリリス、そして楓の新緑が鮮やか。圧巻は皇帝ダリアです。3メートルにもなって、大きな花を初冬に咲かせます。すごい見ものです。お風呂で眺めることもできます。
で、今日、お洗濯しながらちょっと覗いたら、あら、見慣れないものが白鳥花の下に。はじめ、猫か犬が居るのかと思いました。でも、よく見ると石の塊。野仏か、いやいや、あの頭のとんがりは何だろう。
で、気付きました。なんと七人の小人のうちの一人です。たった一人なので、あの人、とは思いませんでした。しかも色があせたのか、もともと無かったのか、石の肌がむき出しです。背中がちょっと淋しそう。
そもそも小人といえば白雪姫がつきものでしょう。その家のご主人は、坊主頭の大男です。あ、でも、白雪姫を助けたのは、王子様だけじゃないですよね。初めに猟師が命を助けたのですよ。
関係なくないか。でも、なんだか変。洗濯しながら、小人とおじさんの関係を想像してみました。隣のおじさんは、よく山へでかけます。いろんな植物も持ってきます。
あるとき小人が捨てられていました、たったひとりで。かわいそうになったおじさんは、小人を家に連れて帰りましたとさ。で、どうでしょうか。
小人は「おやじ、俺を連れて帰れ」と言ったのでしょうか。あとの六人は、どこにいるのでしょうか。白雪姫はお城で幸せでしょうけどね。ひどい腰の痛みに…